足のむくみが気になる方へ。
当院の“むくみ外来”に
ご相談ください
「足がパンパンに張ってつらい」「夕方になると靴がきつくなる」「毎日マッサージしても、なかなかむくみが取れない」そんな症状に心当たりはありませんか。
むくみは日常的に起こりやすい症状のひとつですが、何日も続く場合や、なかなか改善しない場合は、一度医療機関で確認しておくことが大切です。というのも、生活習慣が原因のむくみもあれば、心臓・腎臓・血管などの病気が関係しているケースもあるからです。
むくみにしっかり向き合う
医療機関は、実は多くありません
むくみは、日常的によく見られる症状なので、軽く見られがちです。
そのため、つい軽く考えられてしまいますが、実際には、心不全や腎機能の低下、血栓症など、放っておけない病気が隠れていることもあります。それなのに、むくみに対してしっかりと検査や診察を行っている医療機関は、意外と少ないのが現状です。
当院では、整形外科・循環器内科・内科の専門的な視点を活かして、むくみの原因を多角的に判断。
さらに、臨床検査技師が常勤しているため、血液検査やエコー検査もその場で実施し、スピーディに結果をお伝えすることができます。
「なんとなく不調だけど、どこに相談すればいいか分からなかった」そんな方にこそ、まず一歩踏み出していただけたらと思います。
むくみの主な原因とは?
むくみの原因として多いのは、「あまり歩いていない」「体質的なもの」など、深刻ではないケースがほとんどです。ただ、「だから大丈夫」と決めつけてしまうのは少し危険かもしれません。実は、むくみの背後には病気が隠れていることもあるため、「なんとなくむくんでいるな…」という段階でも、気になる方は一度チェックしておくことをおすすめします。
▼ 気になる症状に近い方からお読みください
【一過性のむくみ:生活習慣が原因】
日常生活の中で起こるむくみの多くは、以下のような習慣が関係しています。
同じ姿勢が続いている
長時間の立ち仕事やデスクワークで足を動かさないと、ふくらはぎの筋肉が使われず血液の流れが滞り、むくみにつながります。
運動不足や過度なダイエット
筋力が低下すると、血液やリンパを心臓に戻す力が弱くなります。特にふくらはぎは“第二の心臓”と呼ばれるほど重要です。
塩分の摂りすぎ
味の濃い食事が続くと、体内に余分な水分が溜まりやすくなります。
栄養バランスの乱れ
カリウム・マグネシウム・ビタミンB1・たんぱく質などが不足すると、水分調整がうまくいかなくなり、むくみやすくなります。
アルコールの飲みすぎ
お酒の摂取によって体が水分を保持しようとするため、むくみが起こりやすくなります。
冷えや体温調節の乱れ
エアコンなどで体が冷えると血流が悪くなり、むくみの原因となります。
女性ホルモンの影響
生理前や妊娠中はホルモンの変化で水分が体に溜まりやすく、むくみやすくなります。
このようなむくみは生活習慣を見直すことで改善が期待できるケースが多いですが、長引く場合は医師に相談しましょう。
【慢性的なむくみ:病気が原因のケースも】
むくみが数日以上続いたり、次のような症状がある場合には、体の異常が原因になっていることがあります。
- 一日中むくんでいる
- 足に痛みや熱感がある
- 血管が浮き出ている
- 顔やまぶたもむくむ
- 急に体重が増えた
- 尿の出が少ない
- 階段や坂道で息切れする
こうした症状の裏には、以下のような病気が隠れていることがあります。
心不全
心臓のポンプ機能が低下し、血液の循環が滞ることで水分が体内に溜まります。
肝臓や腎臓の障害
アルブミンというたんぱく質が減ると水分のバランスが崩れ、むくみが起こります。
リンパ浮腫
がん治療後などにリンパの流れが滞り、足や腕にむくみが起こることがあります。
下肢静脈瘤
静脈の弁が壊れることで血液が逆流し、足に溜まりやすくなる病気です。
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
長時間動かないことで足に血栓ができ、むくみや痛みの原因になります。血栓が肺に飛ぶと命に関わることもあります。
むくみの「本当の原因」を
見極めるには?
むくみの原因って、本当にたくさんあるんです。心臓や血管の異常、腎臓やホルモンの不調、お腹の中の腫瘍、はたまた膝が悪くて歩けていないことが原因だったり……。いろんな可能性があるので、ひとつの科だけではなかなか判断しきれないこともあります。
当院では、循環器内科・一般内科・整形外科といった幅広い視点から、必要に応じて原因をしっかり見極めていきます。さらに、むくみの原因を探るための検査も多岐にわたりますが、臨床検査技師が常勤していることで、必要な検査をその場でスムーズに行うことができます。「とりあえず様子を見る」のではなく、きちんと調べて安心したいという方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院のむくみ外来の特徴
むくみの背景にはさまざまな要因があるからこそ、複数の専門視点と検査体制を持った診療所での評価が大切です。
ここでは、当院の“むくみ外来”ならではの強みをご紹介します。
臨床検査技師が常勤しているから、その場で検査・結果説明が可能
多くの医療機関では、検査をしても結果が出るまで数日かかることがあります。
当院では臨床検査技師が毎日常勤しているため、血液検査やエコー検査をその日のうちに実施し、結果を迅速にご説明することが可能です。
「できるだけ早く原因を知って安心したい」という方にとって、当院の体制は大きなメリットになると考えています。
複数の診療科が連携し、幅広い原因に対応できます
むくみの原因は心臓・血管・内臓・関節・筋肉など、さまざまです。
当院では、循環器内科・一般内科・整形外科が連携して診察を行うため、「どの科に行けばよいか分からない」という方でも安心してご相談いただけます。
生活指導が充実〜看護師・理学療法士・栄養士の役割〜
当院では、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターの資格を持つ看護師による弾性ストッキングの指導、
理学療法士による下腿のリハビリやマッサージ(セルフマッサージ)の指導、さらに栄養士による鉄分不足による冷え性などへの食生活改善指導を行っています。医師だけでなく複数の専門職が連携することで、生活改善への早期介入などに早めに繋げられるんです。循環器内科+整形外科の両方を併設しているクリニックならではの、下腿浮腫診療を提供できます。
今後、連携体制もさらに整う予定です
女性のむくみには、生理周期や妊娠など、女性ホルモンの影響が関係するケースもあります。
現在、当院では婦人科診療は行っておりませんが、今後クリニックモール内に産婦人科の開設が予定されており、必要に応じてスムーズなご紹介・連携が可能となります。
むくみが続いているとき、「疲れているだけかな」「体質だから仕方ないかな」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、実はその裏に病気が隠れていることもあるのです。
まずは、内科的な疾患の可能性をしっかり除外することが大切です。「大丈夫だった」という安心感も、医療機関でしか得られないものです。気になるむくみがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
足のむくみに関するよくある質問
朝起きたときに足がむくんでいるのは、何か病気でしょうか?
朝にむくみが出る場合、体内の水分調整や寝ている姿勢が関係していることがあります。特に心臓や腎臓、肝臓などの働きが低下していると、夜間に体に水分がたまりやすくなり、朝のむくみとして現れることがあります。気になるようであれば、早めにご相談ください。
片足だけがむくんでいるのですが、大丈夫でしょうか?
むくみが左右で異なる場合、血流やリンパの流れに問題がある可能性があります。下肢静脈瘤や深部静脈血栓症などが原因となっていることもあるため、片側だけのむくみが続く場合は、放置せず医療機関での評価をおすすめします。
むくんでいるときは、温めた方が良いのでしょうか?
冷えが原因のむくみであれば、温めることで血流が改善し、症状の緩和が期待できます。ただし、血栓や炎症が原因の場合は逆効果となることもありますので、「いつもと違う」「熱っぽい」など気になるサインがあれば、自己判断せずご相談ください。
妊娠中のむくみは、どのタイミングから出てきますか?
妊娠中はホルモンの変化や血流の影響で、むくみが出やすくなります。特に妊娠中期〜後期にかけて、夕方になると足がむくむといったご相談が多くなります。急激な体重増加や血圧の上昇を伴う場合は、妊娠高血圧症候群のサインの可能性もあるため注意が必要です。
むくみに効く市販薬はありますか?
一時的なむくみに対しては、ドラッグストアなどで漢方薬(五苓散、当帰芍薬散など)を選ばれる方もいらっしゃいます。ただ、原因がはっきりしていない場合は、かえって症状を長引かせることもあります。市販薬での対応が難しいと感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
むくみが毎日続いています。検査を受けたほうがいいでしょうか?
むくみが数日以上続く、あるいはだるさや息切れ、尿の減少など他の症状を伴う場合は、体のどこかに異常があるサインかもしれません。医療機関での検査により、必要な治療や生活改善につなげることができますので、「なんとなく不調」が続くときこそ、一度ご相談いただければと思います。